[いつかの中国インターナショナルドッグショー。大きな展覧会は観客含め人も多い]
このカテゴリーは忘れっぽいわたしの備忘録として、また「ちょっと興味あるけど何やってるのか全然ワカラン」という一般の方に少しでもシステムを理解してもらえたらと思い作りました。(少しずつ増やしていきます−)
複雑なんです。私も慎重に再確認しながら書いていますが、もし間違っていたらご指摘ください・・
引き手の指示に従い静止したり、一緒に優雅に走れば観客からは優しい拍手が起こる。
本来白いのに薄茶になった犬や自己中にリードを引っ張る犬、抜け切らない毛が体中にまとわりつく犬ばかり見てきた私にとっては天国に来たような世界でした。
『管理する人間次第で犬がこんなに変わる』という衝撃。それが、私が「この世界に関わってみたい」と思ったはじまりでした。
2020年10月から少し規定が変わりました。インターチャンピオンってその名のとおり国際基準の称号なのですが、これまで日本独自の条件でやっていた部分があったんですね。それをやはり他国と同じ条件でやっていこう、ということになったようです。
FCIインターナショナル・ビューティー・チャンピオン(通称C.I.B.※今まではInt.CH)資格条件
2.DNA登録
今までは日本でインターチャンピオンと言えばこれ↑だけだったのです。
本来はワーキングトライアル対象犬種(もちろんワイマラナーも該当犬種)の場合はショー歴に加えワーキングテストが必要なのだけど、日本では狩猟の文化が一般的ではないという理由で免除されていました。
けれどここに来て、やはり国際基準に統一しよう、という流れになったのですね。今後対象犬種が上記の称号を得るためにはワーキングテストに合格することが条件となりました。
ワーキングトライアル対象犬種における C.I.B.資格条件
2.DNA登録
3.ワーキングテストに合格
※1…暫定的緩和措置について
国際大会なので、本来は異なる国の異なるジャッジ・・・となるのですが、現在の国際情勢において海外からジャッジが招聘できない状況が続いています。現在当面の間、同一国のジャッジだけでも可能、ということになっています。
そして以下が新たに取り入れられた称号。ワーキングテストに合格していなくても従来どおりの条件でインターチャンピオンにはなれるけれど、あくまで「ショー」チャンピオンである、ということですねー。
FCIインターナショナル・ショー・チャンピオン(通称C.I.E.)
7Gで言えばヨーロッパではハンティングが非常に身近で、今日はハンティング、明日はショーと、どちらの訓練も当たり前にします。猟犬種なのにハンティングを教えないなら譲らない、というショーブリーダーもいるほどに。日本では猟犬クラブとショードッグの世界には完全な隔たりがあるように感じます。
あ、話が逸れそうになった。
1 CACIBカードとは
ブリードキャシブ(仮証) ブリード戦で1席になったらもらえるカード |
リザーブキャシブ(仮証) ブリード戦2席の犬がもらえるカード。1席の子がすでにインターチャンピオンの場合のみ有効となる |
発行条件 |
有効キャシブを取るとほどなくJKCから通知はがきが来ます。
とてーも時間がかかるのだけど、上記有効キャシブを取ると、FCIのサイトでキャシブ本証をダウンロードすることもできます。
たぶん必要ないとは思うけれど、几帳面なわたし(←)は通知はがき・仮証・本証をセットにして保管しています。いよいよ条件が揃ってインターチャンピオンの申請をするときには、国内で取得した場合は仮証だけが必要、海外遠征で取得した場合は本証が必要となります。
インターチャンピオンって、ジャパンチャンピオンよりもっともっと大変でとてつもないこと!とよく言われますが、稀少犬種に於いてはその限りではないんです。カードの発行条件を見てください。犬種1頭1席でもカードが出るんです。
ゴールデンやトイプードル、ダックスなどの人気犬種でチャンピオンクラスが10以上並ぶ中での1席2席を争う、というのがインターチャンピオンの価値。
稀少犬種においてはそもそもの出陳頭数が少ないのを楽しめないととるか、ラッキーと考えるか、それはオーナーさんの考え方次第なところ。
ワイマラナーも1頭1席の時があります。だから個人的には日本でワイマラナーでショーイングするならインターチャンピオンはもとより、より真価の問われるジャパンチャンピオンを目標にするようにしています。