ドッグショーというのは普通に家庭犬と暮らしている方からはちょっと取っつきづらいというか、異質な世界だと思う。「美しさ」を評価されるというなんとも曖昧な、明確な得点方法ではないから、『ドッグスポーツのひとつとして』と言ってもそれなら訓練するわ、アジリティ、フライボールするわ。となるのも理解できる。
確かに私も良さをうまく説明できないから、オーナーさんにも強く勧めることはない。しかし、興味があるなら全力でサポートする。
主な目的が自分の犬でブリーディングをするためにチャンピオンにしておきたい、というものではない限り、プロのハンドラーさんに任せっきりにするのではなく、せっかくなら飼い主もできるだけ一緒についてまわることがオススメ。そうすると、「犬を管理する」ということの意味を少しずつでも分かってくる。次第に自分の犬を客観的に見たり、他の犬もただの綺麗な犬ではなく、骨格や歩様、ハンドラーとのコンビネーションの美しさなどの視点で視ることができるようになってくる。(そうなるとすでに沼にはまっている)
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では、以降は写真とともに振り返ります。
生後2ヶ月半の頃。左から2番目がボブ(グレー君)。この胎の子はなかなかお肉がつきにくく、ボブも例外ではなく体は細めで頭だけが異様に大きく見えるアンバランスな時期が続いた。「この子はゆっくり行こう」ということで、ショーマナーの本格的なトレーニングも2歳手前くらいからスタート。
ショーデビュー記念に。
はじめてのお立ち台にド緊張な感じで。2頭2席だったかな。まずは練習の延長線上にデビューがある。そつなくこなせたら◎。
自分の犬を評価してくれる人がいる、今日のジャッジはほとんど見てくれなかった(←)、などの嬉しかったり悔しかったりの思いを繰り返し、飼い主は愛犬の体づくりに命をかけていく。(沼)
そしてとうとう意味のあるグループ3頭2席。『もうこれで辞めてもいい』と飼い主が言うほど嬉しかった記憶。お立ち台もサマになってる!
もちろんここで辞めるわけがなく、その後もチャンピオン完成に向けてがんばる日々。(チャンピオン完成の条件はこちら →JKCチャンピオン →インターチャンピオン)
ショーマナーを入れ始めて1年。コロナで開催数も格段に減っているなか、とっても早かった!インターチャンピオン完成。(ちょっとね・・記念にわたしとオーナーも一緒に写真に入ったのでね・・ボブの立ち方がわがままです)
なかなか難しいJKCチャンピオンも間をおかずに完成。完成記念に全員で(ここに至ってはスタックもままならず、座って撮った。でも美しいオスワリでしょ)。
猟犬7グループの中でも見劣りすることなく走れるようになったボブ。立派になったよ。
岡本ハンドラーをはじめ、いろいろなショー関係者にサポートいただいた。プロのハンドリングを自分のブリーディングした犬で見せてもらえて、わたしも有り難かった。
ボブは、ヨーロッパが強く出た子。アメリカタイプのような繊細なエレガントさはあまりなくて、身体は大きくどちらかというと実猟に向きそうながっしり体型。アメリカタイプが好まれる日本にはあまりいないタイプ。私はそれぞれにどちらも好きだけれど、ワーキングドッグファンに一定数いる迫力と泥臭さを求める人にはたまらないタイプ。
いずれ情勢が落ち着いてまた海外のジャッジを招聘してもらえるようになったら見てもらいたいな と。
C.I.E.(FCI International Show Champion), Japan Champion, Royal Canin Award 2021 The Best of the Best of Breed,
Bob of the Olivelagoon Jpcall name : Bob 2018.7.20
LINKIN PARK DE LA ROSERAIE DE PENNANGUER [LINCOLN] | CSCH IBCH IECH LUCH FLY ME TO THE MOON VON SILBERWEISS JAGER [PHOENIX] | US, Canada Champion, Australia GRCH Graytsky's Smokin' In Havanna [MAC] | AMCH ASHMORE'S WIN WEIM ROYAL FLUSH JH |
AMCH GRAYTSKY'S STELLALUNA |
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IBCH IFCH LUCH LE CINQUIEME ELEMENT AT SILBERWEISS FALA LOVE A | ESCH GICH LUCH PTCH AMCH BELLA N SILHOUETTES HEART THROB [RUDY] |
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IBCH PLCH SKCH RAXI BONA JANTAROWA#rowspan# |
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ISIS DE LA ROSERAIE PENNANGUER | AMCH SILHOUETTES ROCK YOUR WORLD | AMCH SMOKYCITY LIKE A ROLLIN STONE |
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AMCH SMOKYCITY HEARTS DESIRE |
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NECH IBCH IECH LUCH CASA DE JUNO AN AFFAIR T' REMEMBER | ESCH GICH LUCH PTCH AMCH BELLA N SILHOUETTES HEART THROB [RUDY] |
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PTCH CASA DE JUNO AMAZING GRACE |
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FCI International Beauty Champion, Japan Champion Diana Carski Trakt FCI [DIANA] | Australia, Poland Champion Luxembourg, Poland JCH Ghostwind The Lions Pride [SABU] | Canada, Australia Champion Rosewin Ghostwind Turn Up The Heat | US Champion, GRCH Bzyfeet American Idol [CLAY] |
US, Canada Champion Graytsky Ansons Royal Flush Blush |
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Australia SP Champion Ghostwind U Have My Numba [CHARLI] | US, Canada Champion, Australia GRCH Graytsky's Smokin' In Havanna [MAC] |
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Australia GRCH Ghostwind Picture Perfect |
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Poland Champion Weimaranus Jewel In The Crown [ARWENA] | Holland, Luxembourg, Poland, US Champion Nani's Clay Pigeon | US Champion, GRCH Bzyfeet American Idol [CLAY] |
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US Champion Nani's Sophisticated Lady |
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Poland Champion, Poland JCH Everlasting Greyness Weimaranus Duma Kazana | El Salvador Champion Greydove Nordic Liaison |
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Poland Champion Bianka Imperium Star |
ほんとにお世話になりました。
いや、これからもだからなってます。
サポートが無ければここまで来れなかったと思います。頼ってばかりで…
初めてのショーでジャッジさんから、この犬はどこの犬舎と尋ねられ、日本では珍しいワイマだから大切に育ててあげて、と伝えられたことが大変嬉しったことでした。
ボブを迎えるまではドッグショーは批判的でした。初めてショーを観に行った時は、やはり場違いかなと思った事がありましたが、何事もその場を経験しないと批判的な事を言う資格もないのと、olive lagoonさん、リンカーン、ディアナの歴代ブリーダー、歴代犬に少しでもお返しできたらとの思いで始めたものでした。
ショーを通してボブを客観的に見れる様になったことで、ボブのプラスやマイナスの部分がよく理解でき、また他犬に対してもいままでとは違う見方ができるように感じます。
そして街中では見れない、素敵で綺麗で健康的な犬達に囲まれて、どんな思いでブリーディングを行い犬を作って行くのか、大変なものだと伝わってきました。
今では結構ドップリです。
まだまだ私の中では終わってないから続けて行きます。
「日本では珍しい(タイプの)ワイマ」ね、私もそれを聞いて嬉しかった。ジャッジのお名前も覚えてるよ!
まだまだ終わってないのね、次の目標はなんだろう、またお聞かせください(^^