かのパブロ・ピカソが愛したスムースダックスはスタンダード。
日本で今一番よく見かけるのがミニチュアのロングヘアード。
そして、それよりも小さいのがカニンヘン。
こういったサイズや毛質の違いをJKC(ジャパンケネルクラブ)では『バラエティ』と呼んでいます。
サイズはわりと単純で、生後15ヶ月の時点で測定した数値で両親犬と違うバラエティへも変更申請することが可能です。
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もちろん家庭犬としてのみ飼われている犬にサイズだの血統だのはどうでもいいことなんだけどね、我が家ではちょっとでもドッグショーを楽しむかもしれない、良い犬に育ったらスタッド(種牡)になるかもしれない。などという時のために、犬籍はきちんとしておきたいのです。
一番手前が我が家の黒光り坊や・その名も『めそめそ』。どう見ても小さい。ママよりも小さい。久しぶりに同胎の牡に会って、そのサイズ感の違いに目を疑った。本犬はいたって健康&俊敏そして利発なのが救い。・・まだまだ知らない人が恐いらしいけど。
先輩のブリーダーさんにバラエティ変更のことはふわっと聞いてた。けれど具体的にはどんな手順を踏めばいいのやら?と、JKCの登録課に電話をしてみる。
・サイズ確認はドッグショーの現場で行う。その日のダックスの担当ジャッジが計測する
・まずは連れて行きたいショー(クラブ展またはダックスフンド展)の日にちが決まったら10日前までにまた電話ください。計測用の用紙を送ります
・その用紙と血統書を持って当日犬を連れて行き、ジャッジの手が空いたときに計ってもらってください
と、とても優しく教えてくださった。
私は直近で近場のショーを見つけ、JKCに電話。数日のうちにめそめその血統書名が入った複写式の計測用紙がペランと封書で届いた。
「ふむふむ、これと血統書を持って行けば良いのか」
ショー当日。
ジャッジの先生に折を見て声をかける。
「あ、聞いてます。どうしたらいいんでしょう?」←ジャッジの先生もあまりやったことないのか。
でも優しそうな人でほっ。
横からスチュワード(スタッフ)が出てきて段取る。
ここで私が予め署名捺印していなかったことに対して出直してこいとなんかイラつかれたけど、こちらも日を改めて出直すなんてしたくないので機嫌を損ねないようにぐっと耐える。
車に戻り署名と印鑑を押して(偶然持ってて良かったww)再びジャッジのもとへ。
めそめそくん、計測胸囲31cmで目出度くカニンヘンへのバラエティ変更可能にチェックを入れてもらいました。
「あのぅ、この控えと血統書を私がJKCへ郵送するんでしょうか?」
「読めば分かる(目も合わせてくれない)」大阪ブロックのスチュワードは最後までとりつくしまもなかったけれど、なんとか目的は果たせた・・。
書類をクラブの代表に渡して約1ヶ月後。バラエティ変更完了の新たな血統書が手元に届きました。
ほら見て、左 DHKはダックスカニンヘンってこと。右はママのエピちゃんのとこ。DHMはダックスミニチュアってこと。
初めてのことだったからかもしれないけど、この1文字を変更するのになかなか大変な思いをしましたわ。次回(があるか分からんけど)はもっとスマートにできるように段取りを覚えておこう。(そしたらもうあのおばさんにイラつかれることもない)
これはどこの世界でもそうなのかもしれないけれど、丁寧で謙虚な人、優しい人もいる一方で、恐い人もいるし不遜な人もいる。
しかしショーの人口は衰退が続いているのだから、やっぱりもうちょっとこぅ一般の愛犬家が入って行きやすい雰囲気を作れたらいいのになーと改めて思った。
ショートヘアード牡もうすぐ1歳・まだまだ子ども。とっても明るく元気な子を生涯大切にしてくださるご家族を募集しています。詳しくは(WRCのサイト)へ