Louie

ルーイは８匹兄弟のうち、明らかに１匹だけ小さく生まれました。SNSでは「チビ太がんばれ」と皆に気にしてもらっていた子です。

［↓ ルーイ生後19日］

［↓ 生後１ヶ月と１週間］

［↓ 生後１ヶ月半］

近しい友人がこの頃の水色チビ太の魅力にやられ「タイミングが合えば、この子が欲しい」と言ってくれました。彼女のタイミングが合わなければolivelagoonに残せばいいやと思い、その予定で水色ちゃんは早々に行く先が決定。

［↓ 生後２ヶ月半］

当時（この子は私が見てきたワイマラナーの顔とはひと味違うな。どんな顔に成長していくのかな）と思っていたけれど、何度かブリーディングを経験させてもらって分かりました。身体はともかく顔なんてこの時点で完成形が決定しているんですね。ルーイは、この頃の顔のまま大きくなりました。

「チビ太」と呼ばれ、人によっては一時は生死さえ心配されたような子が、筋肉モリモリの立派な牡になりました。ほら、顔がパピーの頃の片鱗ありありでしょ。
しかし体質的に細マッチョでなかなか太りにくい子で、体づくりに苦労しました。ワイマラナーの所属する７グループ（猟犬グループ）はほかにアイリッシュセター、ゴードンセターそのほかポインター系が同じリングに立ちます。この４月からショーの大きなルール改正が行われましたが、ルーイの走っていた３月まではこのグループ戦で選ばれることがチャンピオンになるための鍵だったのです。
これはこれで選ばれると本当に嬉しかったのだけれど、大変だったなー。
プロハンドラーさんにお願いして７グループの誰かが出陳していそうな遠くのショーに連れて行ってもらったり。

あ・そうそう。結局ルーイは私のところに残りました。’タイミングが合う’。これは言い換えれば、「縁」。頑張って勝ち取る縁もあるけれど、犬がどこの家の子になるのかという「縁」は、まるで始めから決まっていたように自然に収まることが多いような気がします。それは時間がかかる場合もあるし、すぐに決まる場合もある。

ブリーダーとして生計をたてているわけではないから言えることなのかもしれないけれど、その気持ちの余裕がないと生み出した子を全頭幸せにすることなんてできないと思う。

ルーイはこうしてチャンピオン完成しましたが、ショーはあくまで私の趣味の一環です。客観的に見て、ルーイのマズルの短さは私が思うエレガントなワイマラナーではない。この子は次世代を生み出すための種牡に使われることはなく、家庭犬として日々を安寧に過ごし、たまに飼い主に付き合ってショーに参加する子として暮らします。

C.I.E.(FCI International Show Champion), Japan Champion, Royal Canin Award 2022 The Best of the Best of Breed,
L.D.Gene of the Olivelagoon Jp

call name : Louie　2018.7.20