ご存知の方も多いと思いますが、関西圏を中心に活動している、レイライン という保護団体があります。我が家でも時々、一時預かりボランティアとして協力させてもらっていました。
レイラインはおもにペットショップに卸すような、凄惨な繁殖場から助け出された親犬が多いです。同じ人間のすることとは思えないような現場、助けても助けても終わりの見えない業界の暗黒面。はたから見ている人たちから時々「そんなことは繁殖場の人間を助けているだけではないのか」「そいつも同じ目にあえばいい」というような言葉を聞きます。
そう言いたくなる気持ちは私もよく分かるし、実際に現場に足を踏み入れてレスキューする人間だって痛いほど分かっていることだと思います。大声で怒って、泣きたくなることだってあるでしょう。
けれどレイラインの代表は、私が知る限りいつも大らかにニコニコして冗談を言っている人です。(同じ目に合えばいいなど)、何も解決しない。そんな気持ちは今は封印している ・・・と、いつか言っていました。
それほど現段階では、他にやらないといけないことが(助けを待っている犬が)多すぎる・・ということかもしれない。
レイラインのホームページ。ネットに繋がる環境であれば、いつでもどこでも更新可能なシステムを入れて作り直しをしました。
スマホなんかでも見やすくなりましたよ。
見てみて下さいねー。
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さて、「犬を飼うなら、保護犬と決めている」という嬉しいお声を私のまわりでもちらほら聞くようになりました。
保護犬であろうがシリアスブリーダーと交渉して迎えようが、どちらも正しいルートだと私は考えていますが、犬を飼うということは押し並べて綺麗ごとでは済まないことが多いですよね。
保護犬で言うと
- 成犬なのにトイレから教えないといけない
- 成犬なのに社会性やマナーを教えていくところから
- トラウマを抱えている場合がある
- 重篤な病気を抱えている場合がある
など。
こう書くと保護犬のネガキャンしてるみたいですけどこれが現実。これらを予め当然の事だと想像できるご家族でないと、里親に手を挙げるべきではない。逆にその子のすべてを受け入れてくれる家族であれば、その家族にとってその子は唯一無二の存在となる。それが保護犬かな と。
レイラインの『はじめに』を読んでみて欲しいのです。そこに悲しい現実と願いが詰まっています。https://ley-line.info/a-dogs-life/
※レイラインで里親募集される子は、保護されてから規定のメディカルチェックを済ませ、精神的にある程度落ち着いた子たちです。病歴や難しい性質があっても、それを隠すこともありません。気になる子がいたらどうぞ安心してお問い合わせください。