昨日のエコー検査により、無事に新しい心臓が生まれているのが確認できました。
それに伴い父犬のことを紹介させていただきます。
パピープランのページで先に公開しているので、血統などはすでにご覧いただいた方もいらっしゃるかと思います。
今回のブリードは、Mac という犬のインブリードになります。
『 Mac の子孫はそれと分かる』と言う人もいます。ご存知のようにブリーディングとはとても難しいもので、どれほどいい犬といい犬を組み合わせてそれによる素晴らしい仔犬を期待しても、必ずしもそうはならないことも多々あるものです。ある意味、神の領域。もちろん純血種をブリードするからにはそこを目指して勉強するわけですが、その中で私はこの Mac という犬を知りました。彼自身ももちろん素晴らしい犬だと聞きますが、後継に続く子孫たちはまさに昔(まだ私がうら若き少女だった頃)出会い衝撃を受けた頃の、美しくそして迫力のあるワイマラナーでした。
Diana は Mac のひ孫に当たります。
Diana の相手に選んだ Lincoln は Mac の孫に当たります。
今回のブリードプランにあたり、Diana 側のポーランドとデンマークのブリーダー、Mac のアメリカに住む飼い主、血統を管理するオーストラリアのブリーダーに相談しました。そして何より多大な協力をしてくれたのは、Lincoln の現オーナーである北海道のブリーダーです。「Diana の血を日本に残して欲しい」という言葉が、ブリーディングに対しては慎重な私の背中を押してくれました。
プールの狭い純血種は世界規模でブリーダーが交流し、より良い犬の作出に互いが協力し合う・・というスタンスも、ネットが普及した現代だからこそ格段にしやすくなりましたよね、これもワイマおたくとしてはとても有り難いことです。
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さて。ディアナのヒートが始まって数日後、単身飛行機に乗ってリンカーンがやってきました。
[初日のようす]
[2日めのようす]
・・・いろいろ覚悟していたんですよ。シーズン中の牝犬のところへ、40キロ近い牡犬を預かることに。単身で知らないところにやられて不安がらないだろうか、言うことを聞いてくれるだろうか、四六時中追い回さないだろうか、そうなると可哀想だけどバリケンでコントロールだな・・などなど。
それが、、なんて落ち着いた犬。私が目にした犬のなかで史上最高に恒常性の優れた犬でした。安定したオーラでディアナが嫌がれば、一歩下がって様子を伺う。人間が注意したら、それもよく聞いてくれる。
ディアナは知らない人に対して臆病なところがあるので、リンカーンのこの気質を仔犬が受け継いでくれたらいいなぁ・・などとほんのり思っています。
[5日め]
だんだんとパックになっていきます。
そうそう、よく書物などには交配はメスがオスの家に出向くのが一般的とあります。ホルモン値のピークを狙って2泊3日くらいで弾丸旅行したり預けたりするのですが、母体の精神が少しでも安定している方が受胎の確率は上がるだろうと考え、olivelagoon でリンカーンを預からせてもらうことになりました。オーナーさんにとって大切な愛犬です。私を信頼して預けていただいたことは稀なケースだと思いますし、本当に有り難かったです。
病院に入院できないほどの分離不安、お留守番をさせることによる自傷行為、コントロール不能でお散歩は命がけ。時々そんなワイマラナーがいるということを聞きます。
私はまだそこまでの子の経験がないのですが、少しでもそれが先天的に抑えられるものならば、なくしていかなければならないものだと思います。
そしてこの2頭が両親犬ならば、その希望はあるような気がします。
[11日め]
この頃にはもう、うちの子にしたいなくらいにリンカーンのことが可愛くなっていました。
どうしてこんなに短期間で心からの信頼を寄せてくれるのだろう、本当にワイマラナーだろうか、とか。
[お別れの日]
まるで自分の家のように寛ぐ子。犬にも、人にも優しく謙虚な犬でした。もともと持っているものもあるのでしょうけれど、オーナーは彼のことをきちんと犬として扱い、犬であることを尊重しているんだろうな。犬を見れば、その子がどう扱われているのかある程度は想像できます。飼い主としても見習いたいな、と感じました。
[きのうのディアナさん]
妊娠5週めに入りました。おシリが丸くなり、ウエストのくびれがなくなってきました。
これからどんどん体型も変わっていくんですね。出産予定日は7月中旬です。まず第一にディアナの健康と安全を願い、サポートしていきます。
ちらほらお問い合わせをいただいていますが、引き続き仔犬の予約は受付中です。ご興味がおありの方はこちらのページへ読み進めてください。[ 2018 summer ]
また、リンカーンは北海道のおうちでもパパになっています。5月1日生まれでかわいい盛り。仔犬のオーナーはまだ募集中とのことなので、こちらもよければご覧ください。[ Lonsdaleite Weimaraner ]