長い時間を一緒に過ごした友人のワイマラナーがその犬生を閉じました。
行年19歳。ワイマラナーの平均寿命を考えるとありえないほどの、あっぱれな大往生でした。思い出の写真とともに、今思うことを思いのままに綴ります。
ワイマラナーはワンオーナードッグと言われている。オフ会なんかがあっても、ファーストコンタクトで喜んでプロレスを始める〜なんてことが期待できない。視線の先にあるのは常にただひとり、自分が認めた飼い主。他人はもちろん、ほかの犬なんて興味ない。
ワイマラナーの飼い主がオフ会に集まるのは犬のためというより、飼い主同士が悩みを相談したり、日々感じていることを共有したいため。
犬を飼うということは自分の生活費に加え犬の分の食費、医療費の出費を覚悟しなければならない。
愛犬の晩年の闘病に、終わりの見えない3日に1度の万単位の検査費に対し「しないという選択はないけど、分割払いでお願いできないか」と、カード払いができないかかりつけの獣医に頭を下げたことだってある。時間外救急の手術になれば30万円以上の支払いを即決しなければいけない。そんな経験は私だけではないはず。
お散歩は気が抜けない。向こうから柴犬やコーギー(これは我が家の場合だけど)がやってくるのを私より先に見つけられると、肩が外れそうになる勢いで引っ張る。
お金はかかる、世話をするための時間をとられる。
そんなことが飼い犬が天寿を全うするまで毎日自分の義務になる。
それでもわたしたち犬好きは、自分が可能な限り犬と暮らしたいと願う。
多くの愛犬家は、お金に代えがたいものがそこに生まれることを経験するのだ。
『絶対的な信頼・愛』
こう書くとなんだか安っぽいけれど、これはファンタジーではない。自分が平らかな気持ちで犬と過ごした長い時間は、同等もしくは以上のそれとなって確実に返ってくる。
どちらかと言うと気持ちが遷ろいやすい人間より、愛犬が寄せてくれる愛情を心から信用している愛犬家は多いのではないだろうか。
100%自分を信頼してくれる命が常にそばにいるということは、強くもなれる。自分が社会にとって取るに足らない存在なんじゃないか。そんな薄暗い感情に苛まれたときでも、傍らにいる物言わぬ愛犬が闇の世界に堕ちるのを防いでくれる。
犬は、順当にいけば飼い主である人間よりも先に亡くなる。「お別れが悲しいからもう犬は飼わない」
そんな人も多いけれど、自分が先に死んで犬がとり遺されるよりずっといい。
たとえ愛犬が亡くなっても、その子が誇れる飼い主であり続けたいと思う。
何があっても愛犬を護る。何があってもこの奇跡とも言える関係を護り抜く。そんな意地にも似た自信がある限り、わたしたちは犬と暮らしたいと願うのだろう。
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