犬の輸入 Sydney – KIX 編

友人が海外から犬を迎えるというので、一緒に空港に迎えに行きました。
現在我が家ではその予定はありませんが、いつかまた必要になるかもしれない情報なので、備忘録的に記しておきたいと思います。

Sydney – KIX(関西国際空港)直行便は週1回、19:10につくカンタス航空便のみ

そのほか香港経由や、成田経由はもう少しあるそうです。
が、内容が犬の空輸なだけにできるだけ犬への負担が少ないこと、万一にでも間違いが起こりにくい方法ということで直行便を選びました。

関空『国際貨物』という指示ルートに沿って車を走らせる

すると、物々しいゲートが見えてきます。夜ということもあり、貨物トラックの多いこと。
関係車両以外立ち入り禁止の看板を横目に
「犬を迎えに来ました」と門番さんに伝えます。
免許証の提示と、住所氏名、同行者の情報などをその場で書き、それと交換で IDカードを渡されます。

JAL カーゴに向かう

カンタスカーゴはJALカーゴが請け負っているようです。
1階が受付になっているのでそこでも「犬を迎えに来ました」と伝え、予め用意しておいた書類を見せます。
私たちはそこに19:20頃に着いたと思いますが、「まだカンタスから書類がまわってきていないので少々お待ちを」と言われ、横のベンチで待つこと30分ほど。

書類が届き、ハンコを押してもらいその書類を持って動物検疫局のビルへ移動

・・・車で別のビルへ移動します。
動検のある部屋は税関ビルの4階です。ここで先ほど JAL カーゴの窓口で受け取った書類を提出します。

(今回はそこでトラブル)
「この書類、オリジナルじゃない。コピーですね。サインの下が切れてる。オリジナルでないと無理です」と、動検の担当。動悸のあがる私たち。頭にちらつく『拘留』の2文字。
犬の輸入では1つでも書類に不備があると引き渡してもらえません。犬が可哀想だなどと情に訴えてもダメなんです。

散々やりとりをした後、JAL カーゴにクレートにオリジナルがついていないか電話で確認して見に行ってもらうと、「あった」とのこと。約40分のロスです(怒)。見たら明らかにオリジナルであるそれをどうして間違うのか・・。

動検の人と一緒にJAL カーゴに戻る

JAL カーゴの人が謝りながら持ってきたオリジナルの書類。とにかくそれには不備はないとのことで、マイクロチップ読み取りの機械をもった動検の人と一緒にまた JAL カーゴに戻ります。この動線の悪さはどうにかならないものか・・。
IDを読み取るために犬のクレートを開けるのですが、受け取り人が立ち会わなくてはいけないそうです。

チップが読み取れたらまた動検に戻る

車で移動した方がいい距離の別のビルなんですよ。この動線の悪さはどうにかならないものか2。再度書類に不備がないことを確認、署名し、動検通過の判子をもらいます。

その書類をもって同ビル2階の税関に行く

今回は里親になった犬なので、費用はかかりません。1万円以下の買い物(?)はtax free です。細々と申告書類を書き、ここでも判子をもらいます。
※購入した犬であれば、その金額に準じた関税がかかります。

その書類をもって JAL カーゴに戻る

・・・はぁ。いよいよです。
お待たせいたしました。やっと彼女(犬)を受け取れました。トラブルがあったため、なんだかんだと関空を出たのは23時を過ぎていました。犬も、10時間ほど木箱に入れられっぱなしでさぞや疲れたことでしょう。帰りの車内では足下でのびのびと寝ていました。


今回は20kgくらいの中型犬、非常に大人しい子ですが一般的に力の強い犬種と言われていることを考慮され、バリケンではなく、頑丈な木の箱で送られてきました。現地での動物病院での検査やシドニー空港までの移動、書類の準備、日本の動検への事前報告などすべて含めて現地の業者さんに任せました。渡航費まですべて込みで 3000 AUD だったそうです。
すべて自分でしたら、これの半額くらいでしょうか。
それと、犬だけで入国するからこのような手間がかかりますが、人間と一緒に入国したらもっとシンプルな手続きで入れるようです。
費用は嵩むけれど手慣れたプロに任せて安心を求めるか、すべてを自分の責任に於いて費用を抑えるか。海外とのやりとりは、ここが悩みどころですよね。

<余談>
トラブルのせいで待ち時間が長かったので、動検の方と会話をしていたのですが・・。
犬の輸入は結構多いとのこと。
「やはり海外から犬を入れる愛好家の方が増えているのですか?」と聞くと
「いえ、、動物実験用のわんちゃんが多いですね」とのことでした。闇。

 

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