Snowy~子鹿のような悪魔ちゃん

2004年12月9日深夜2時半、Oliveは難産に苦しんでいました。1匹めが産道でつまり、死産。次に出てきたコが後のSnowyです。その後の子犬もなかなか出てこられず、そのまま帝王切開に踏み切りました。犬は安産の代名詞だなんて言われますが、決してそんなことはない、判断を間違えば、あの時Oliveも死んでいたかもしれません。手術中、私は自分の至らなさを探しては涙し、正直なところ子犬よりも何よりも、まずOliveの命を守ってくださいと祈り続けました。

生後2ヶ月くらいの写真だったと思います。目が開くまではグレーのお稲荷さんみたいなのですが、目が開くと一瞬で心を奪われてしまいました。この時「この目はこれから一生、愛する飼い主や、おいしい食べ物を見る目にさせる」という誓いを立てました。
犬という動物は群れで生活する生き物ですよね。子犬たちが遊んでいるのを見ていると、おもしろいように分かるんです。「従属する気質の犬」「リーダーの気質の犬」この2タイプに分かれていることを。
そしてSnowyは「リーダー気質の犬」に見えました。

Olive同様、ショーに出すための練習をしましたが、一方で私はOliveに出来なかったことをSnowyに対して行おうと思いました。
それは、ワイマラナーの多くが抱える分離不安症を助長させないよう、できるだけ犬として扱うことです。ベタベタしない、姫扱いしない。馬鹿げた話です。あまりの可愛さに与え続けた愛情が、不安定な犬を作る原因だった—だなんて、Oliveで実感したんです。
Snowyはその側面に於いて、ある程度成功したように思います。Oliveに比べ、明らかに思考が「犬」なのです。やはり、やりやすい。1度覚えたことはマッスルメモリーとなります。テニスボールは投げたら取ってくるもの。「マテ」は絶対、何があっても「マテ」です。近くのあのスポットは泳ぐもの。ワーキングタイプの犬のマッスルメモリーとは、少々の体調の変化や状況の変化にも屈しないみたいなので、飼い主が常にコントロールしないとダメですけど。
あ・そしてやはり、、、分離不安症は出ました。

OliveとSnowyを見ていると今時の母と子を見ているようです。
未だに排泄のあとは彼女、Oliveにおしりを舐めてもらっています。 気に入らないことがあるとOliveに当たり散らし、Oliveはそれを黙って受け入れる。まさに「キレる子どもと怒れない親」。左の写真は5歳半現在のものですが、いつまでの子犬のような表情をします。ペットだから家の中ではいいんですけどね。
社会的にはやはり困ったこともあります。
Oliveと私の庇護の世界に慣れきっているSnowyは、他の犬とのコミュニケーションが上手にとれません。うーん これは今、がんばってリハビリ中です。リハビリできるレベルであると信じています。
ドッグショーでも多くのことを学び、先輩達に指導を受け、有益な時間を授かったと感じましたが、今はこの問題行動に取り組むことを楽しんでいます。
今のネオテニー状態でも私にとってはこよなく愛しい存在なのですけれど、、日々課題に取り組む・取り組ませてあげることが「犬と暮らす」ってことなんだと思います。

Snowyは2017年6月3日、オリーブママのもとへ旅立ちました。たくさんのハードルを乗り越えた、あっぱれな子でした。その日のブログ

R.O.Gene of the Olivelagoon Jp

call name : snowy 2004.12.9 – 2017.6.3

SIRE|CH(AM)
BLACK FOREST RIO DEL ORO
CH(AM)
NORTHWOODS RIVER TO GRAYTSKY JH
CH(AM)
BAHT N’ GREYWIND PLAYN’ THE GAME
CH(AM)
GREYHAWK SAGE V SILVERSMITH CD JH
CH(AM)
BLACK FOREST SILVER’N’ GOLD
CH(AM)
CHAR’S ADLER V D FLOOS AMMER
CH(AM)
SILVERSMITH SILVER SAGE VM
DAM |CH/03.7
*BETTY BLUE OF TWINS AQUARIAN JP
SUPER SONIC’S HUMPHREYAPPLAUSE OF KINGDOM JP
CECIL OF SUNDAY MAGIC JP
ACTRESS OF SMOKE FREE JPCH/95.2
*CRAIN OF SUNDAY MAGIC JP
WEIMAR LAND JP ELEGANCE ROLLER

【Snowyの血統図】
Snowyの血統書名は両親のコールネームをひとつずつ(Rio × Olive)もらい、彼らの遺伝子(gene)と名付けました。その他の同胎の子達も特に規則性はなく、1頭1頭にそれぞれの幸せな生涯を送れるように願いを込めて名付けました。
Snowyの父方血統はすべてアメリカチャンピオンです。こうして書き出してみると壮観です。父親にはひとめ見たときから心を奪われ「どうかOliveの相手になってくれないか」とオーナーさんに頼み込んだ犬でした。

※チャンピオン犬とは
よく「チャンピオン犬だから」とか「この犬はチャンピオン直仔です」などということが看板にされますが、血統が分からない一般の人にとってはそれだけですごいことのような響きに聞こえますよね。
チャンピオン犬とは、少なくともそのオーナーがドッグショーに参加していることを意味し、ショーブリーダーとはある程度その犬種の血統に知識があることを意味している、と考えることが出来ます。特に長く同犬種でショーを続けている人は、自分が作出した犬の評価が仲間うちに広がるので、遺伝疾患の不勉強や隠蔽など、いい加減なことができません。
・・・様々な抜け道はあるので理想論かもしれませんが、少なくとも自身が食べていくために繁殖をしていない私のショー友だちはその理想を追っていると信じています。

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