貧乏人が犬を飼っていいのか?≪読了後の感想≫

本屋で暇つぶしをしている時に、『貧乏人が犬を飼っていいのか?』という、
ちょっとドキッとする本を見つけました。
タイトルからして毒舌。しかも、このボストンテリアの人を小馬鹿にしたような目・・・。

立ち読みで少し読み、ちょっと興味をそそられる文体だったので家に戻ってから
amazonで注文。(なぜそこで買わない)

著者は、青山ケンネルという犬屋の社長さんです。
このページに訪れる人は「犬屋」という響きによいイメージがない方も多いと思います。
それほどに、日本の犬屋をはじめとするペットショップがしてきた罪は重い。


文章を読み進めていくうちに、私に犬のことをいろいろ教えてくれた人に思想が似ているな。
と思いました。
いや、むしろそっくりだな。と。

・犬を犬として扱う
・犬への愛情は誰にも負けないという自負
・犬に関する変態すぎるほどの知識

この人は犬屋さんなので、「犬の選び方」「犬の値段」「なぜショーケース販売がダメなのか」
という主軸を通して話が進みます。
それも的確、軽快、毒舌で読みやすい。

私も過去ブリーダーに、「ドッグフードをつけるからもらってくれ」と言われたり、
「次はジャーポ1頭どうですか?安くします」と言われたりしましたが、
普通の友人にその話をすると大抵 「病気なんじゃないの?」とか
「何かウラがあるんだよ」と信じてもらえません。
そうではなく、本当のブリーダーならたとえば30万で売って
1年で捨てられる可能性のある人より、
そのブリーダーの思想にあった状態で一生適切に育ててくれる人になら、
無料でももらってもらいたいものなんです。(アラ、我田引水になっちゃった;)
そのあたりのことも分かりやすく書かれていました。

『子犬の選び方』について書かれた本ってたくさん出ていますけど、
どれを読んでも「ウン、分かりきってた」という感想しか出てこない内容でした。
その点においてこの本は現場の生の声。
本当に自分に合った選び方が書かれていると思います。

内容的に個人的思想の強いものなので是非は分かれると思いますが、
私としては多くの犬飼いに読んで欲しい一冊だと思いました。

犬は人間ではない。
犬扱いという言葉に否定的な人はそもそも、犬をばかにしている。
私は犬であることを、敬愛しながら犬として扱いたい。

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