人間が幸せでも

人間が幸せでも ネコが幸せとは限らないが
ネコが幸せなら 人間もきっと幸せである
(中浜 稔 猫美術館より)

WRC(ワイマラナーレスキュークラブ)の件でここ数ヶ月、西へ東へと少し慌ただしくしていました。
今年は飼い主さんのご病気や、生活困窮などが理由での相談が多く寄せられました。
自分が望んで共に暮らし始めたワイマラナー。飼い主さんは悩みに悩んだ末にその子の行く末を思い手放すことを決意します。引き取りに行きいよいよお別れの場面になると、飼い主さんは号泣です。もらい泣きをしそうになるので早々に退散するんですけどね、切羽詰まってしまったこういう方の少しでもお力になれて良かったな、と思うと同時に、やはりワイマラナーのような大型の猟犬は、「ちょっと今大変だから、あなた預かってくれない?」と、友達親類に気軽に頼れる犬種でもないなと、実感するのです。

そんなもやもやとした気持ちのさなかだったからかもしれません。ふらりと立ち寄った淡路の猫美術館。中浜さんの猫に対する画力はもちろん、1枚1枚に添えられている言葉にジン として、中でもこの言葉がとても心に響いたのでした。

ワイマラナーネコにはとんと縁がなくなった私ですが、この美術館はまた行きたいな。

多くの人が寂しさを埋めるためや癒やしを求めてペットを飼います。けれどその代わりに、その子が生涯安寧に暮らせる保障を、義務責任として自分に課すこと。

 
ペットのいのち。決して人間である自分よりも軽いなんてことのない、大切なひとつひとつの命の一生が、自分の肩にのしかかること。生き物を家族として迎え入れるということは、そういうことだと改めて思うのでした。

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