胃捻転#2〜病院にて

病院に着くと、先生2名と看護師2名が待ち構えてくれていました。
oliveは若干おとなしめですが、比較的元気にウロウロしています。
確証を得るためか?レントゲンを撮って確認—やはり、胃捻転でした。


私はすぐに切るのかと思っていましたが、まずは胃に溜まったガスを抜くことから始まりました。
グレーのプラスチックの管(よくホームセンターで見るような・・)、直径2cm×長さ20cmくらいだったと思います。それを口をこじ開けながら咥えさせます。
そこからオレンジ色のホースを入れます!胃まで!!!(先生は「カテーテル」と呼んでいましたが、私にはオレンジ色のホースに見えた)
oliveはア〜ア〜と断末魔のような悲鳴を繰り返す。
私も胃カメラの経験アリ。ホースの先にすべりをよくするような何かが塗られているものの、麻酔なしだよね?
・・・かなりキツそう。
oliveを4人がかりで抑えつけ、ひとりがホースを操作。お腹をさすりながら、ガスを出します。嗚呼、なんて原始的。。そしてなんて凄惨な現場だろう。

途中でがまんできなくなったoliveが暴れたり、インターバルを取ったりでどれくらいの時間繰り返したのか分かりませんが、、
とうとう先生が「これで胃のガスはおおかた抜けたと思います」とおっしゃいました。
私には外見があまり変わっていないように見えたのですが、先生によると「これは胃で抑えつけられた腸の問題。あとはオナラとして出してくれるしかありません」とのこと。
しかし、これで回復しない場合は夜間救急に走らなければならない可能性もあるし、再発の可能性を低くするために、やはりお腹をあけて胃の一部を捻転しないように固定することを薦める・とのことでした。

捻転は1度なると再発の可能性が非常に高いと聞いたことがありました。もともと胃捻転を発症した時点で手術をしてもらうつもりだったので、迷いなく手術をお願いすることに。
胃の固定手術は1時間程度で終わるので、終わったら電話を入れる—と言われ、私は帰されました。

手術無事終了の電話があったのは、帰ってから2時間以上あとの0時前でした。(時間がかかっているけど心配しないで・という電話はその間 看護師から2回)
お腹を開けてみたら胃は180度以上回転していて、もとに戻すのに手間取ったとのこと—。あの時手術に踏み切っていなければどちらにしても夜間救急に走ることになっていたので、今回は手術に踏み切って正解でした・とのこと。

なんだか二択の綱渡りをしているみたい。選択を間違えば、アウトみたいな。


写真はsnowy。自分だけいきなりバリケンに入れられ、お留守番をさせられたのがよほど納得いかなかったのでしょう。扉の網に鼻を押しつけながら泣き叫んだんだろうな、鼻が真っ赤になってちょっと剥けてるのです。実はsnowyこそ、この翌日に検査を控えていました。

スノーウィ

『やっかいごとは順番よくやってくるのではなく、まとめてやってくるものだ。うん、そんなものだ』この日、私がTwitterにこんなことをつぶやき、olive緊急手術の一報を知らせました。
何気なくつぶやいたこのひと言により、多くの方々から励ましや心配のコメントをいただきました。
こんなに拡げるつもりはなかったのだけど、みなさんの心の片隅にでもオリーブがいること、とても勇気づけられました。ありがとうございます。


胃捻転の手術はかなり大きな手術。術後経過によれば、手術が成功しても亡くなることも少なくないとか・・・。(高齢犬での発症率が高いから、ということもありますが)
「2,3日は油断できません」と言われました。

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