皮膚トラブルとフードの話

Oliveが我が家に来て4ヶ月後、梅雨を迎えるやいなや全身がイボイボになりました。イラストに描くとしたらOliveの体のラインは【ナミナミ】で描かなければいけないほどにイボイボです。本人もとても痒そう。

当時まだまだ稀少犬種であったワイマラナーは、私にとってインターネットが大きな情報源でした。先輩オーナーに「ムトーハップを薄めて体を拭いてあげるといい」と聞くとそれを試し、「ワイマの若い頃は出る子が多い」と聞くとちょっと安心したり。「アレルギーかもしれない」と言われるとオロオロしたり。病院に連れて行っては曖昧なことしか言わずすぐに抗生物質を処方しようとする獣医さんにイライラしたり。

混合ワクチンを首もとに注射された際、ラクダのように腫れ上がったこともあります。ワイマラナーはやっぱり皮膚が敏感なのかもしれません。


そんな折、姉の知り合いのブリーダーが「ワイマが見たい。会わせてくれ」と連絡してきました。犬マニアには変わった人が多いのか?「今週末、都合がよければ家に行きます」と比較的強引な(笑)メールがきました。

週末我が家に来たそのオジサンは、メールの文面とは違い Olive に優しく接してくれました。私が皮膚トラブルの悩みを漏らすと
「ごはんは何をやってるの?」と聞かれました。私は本当はドッグフードをあげた方がいいのはわかっているのだが、食べてくれないのでドッグフード20%手作り80%と混ぜてあげている・と答えました。

「食べてくれないって、どれくらい放っておいた?」
「2日です」
「おしかったなー。犬は3日食べなくても大丈夫。食べないコは根気比べや」
(そうなんだー。でもなんだか無理矢理食べさせるのってかわいそうな気もするな)そんな私の心の声を読み取ったのか、オジサンは続けて聞いてきました。

「で、ドッグフードは何?」
Oliveを譲り受けたブリーダーがあげていたフードを引き続きあげていると、銘柄を言うとひとこと。
「論外。そりゃ食べないわ」

オジサンに言わせると、酸化防止剤、着色料、各種保存料などは大きなアレルゲンの原因になるらしい。もっと言えば犬にとってはまったく栄養にならないコーンはただのかさ上げ。皮膚の問題の90%は食べさせているものが原因!と言い切りました。

『〜可能性がある』『効くかもしれない』という言葉ばかりを聞いてきた私としては、なんだかとても頼もしい言葉に聞こえました。(まぁ薬事法にはひっかかりそうな言い方ですけどね;)
いや、その時私だって身近に売っている様々なフードを試していたんです。
「これは食べた。これは嫌いそう」の観点ですが。しかしオジサンはそれらのフードの銘柄の成分をほぼ把握していたことが、信じてみちゃおうかという気にさせたのです。

「そもそも自分が食べられないようなものを Olive に食べさせるなんてかわいそうやん。フード選びは食べる・食べないじゃない。成分を見るんだよ。そうしたら Olive にも自信をもって勧められるでしょ」

確かに言われてみればお恥ずかしい話、観点がズレていました。愛犬に与えているものを「マズそうなものを無理矢理食べさせようとしている」と思っていました。人間が食べるなんて体壊しそう・とか。矛盾していますよね。「おいしくて安全なフード」ってあるんだ。なんだか目から鱗的でした。


さて、それから私は身近に売っているものだけではなく、ネットを使ってフードを調べ、試しました。しばしばオジサンにアドバイスを仰ぎながら。

【吉岡油糧・ナチュラルハーベスト・アーテミスフレッシュミックス・ジャジーズチョイス】これらは今まである一定の期間食べさせたフードの一例です。
そして現在、我が家の愛犬に食べさせているものがコレです。

ナチュラルバランス

体質に合っているからといってずっと同じものを食べさせるのも良くないようです。時には主原材料が異なるものをあげたり、夜ごはんには生肉や牛乳、卵、野菜などを混ぜて与えたりしています。
そうそう、ホームセンターなど量販店でも変な保存料が入っていないオヤツが時々置かれているんですよ、
下の写真は今ハマっているデビフのおやつ。おいしいのです。(試食済み)

豆乳クッキー

我が家の場合はオジサンの予言が当たりました。食べさせるものを見直した結果、皮膚トラブルとは無縁になったのです。


対人間でもそうですが、アレルギー症状でお悩みの方に「こうしないからだ」なんて我田引水的なことを言えたものではありませんが、もしまだ食べてさせているものに思い当たる節がある場合は一度見直してみてください。

なんと言っても、ビロードに艶めく被毛はワイマラナーの最大の魅力のひとつですから。

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