断耳について

意外にも、ピクルスと歩いていると「犬種は何ですか?」と聞かれることが多いのです。
「ドーベルマンですよ」と答えると、「あれ?耳が立ってないから分からなかった。純粋なドーベルマン?(←わりと失礼)」と皆さん口を揃えて。

そんなことならブラック&タンクーンハウンドですと答えてもよかったかなと内心で思いながら、断耳について説明してみたりします。
愛犬家の中にもいわゆる断耳・断尾・デュークローの切除などをご存知ない方が多い。多くの純血種は生まれつき耳が立っているもの、しっぽは短く生まれてくるものではないのです。

ピクルスは耳を切っていないドーベルマン(純粋なw)

ワイマラナー

断耳(ダンジ)は一般的に神経や軟骨が発達しきらない生後12週間までの間に施術されます。
耳を切って立つようにテーピングで固定、大きな切り傷による細菌感染と痛みをコントロールする必要がある手術です。断耳は獣医の腕によって仕上がりがかなり違うので、施術のために遠く関西から静岡の獣医まで通っていた方もいらっしゃいます。

ピクルスは過去の生活をまた聞きする限り、ペットショップで大安売りされていたようなので断耳できる週齢を過ぎていたか、もしくは過ぎていなくてもそこまでお金と手間をかけたくなかったか。愛護の観点から敢えて断耳しなかった犬ではなさそうですけど。

立ち耳だったらこんなカンジかな。

垂れ耳ドーベルマン


約9年前、ワイマラナーをブリードするにあたりこの件は私もとても悩んだ結果 当時ワイマラナーは断尾がスタンダード規定にありましたので、尾だけは獣医にお願いして施術してもらいました。生後まもない施術は神経も未発達なのでそれほど痛みはない、と聞いていましたが、施術室で尾が切られるたびに子犬たちは大きな悲鳴をあげていたのを覚えています。
デュークローは当時の子犬の予約者全員の同意を得て、残しました。スタンダード規定になかったからです。

諸先輩の方々や推進派の方には、「長い尾は骨折の原因になる」とか「狼爪は怪我をしやすい」とか「ショーで勝ちにくい」など、散々注意されたんです。最後のは確かにまだ、今のJKCではあるかもしれない。なんたって美容整形ですから。
けれどもっともらしい理由が怪我というだけなら、家庭犬として暮らしている限りはあまり考えなくてよいような気がしています。そもそも、狩猟や戦闘の際の怪我を防ぐための手術です。

見た目を追求するのも、私は特に反対ではありません。きれいに施術された立ち耳のドーベルマンにはやっぱりかっこいいなぁとさえ思ってしまいます。
ただ、それを自分の愛犬に要求する時、愛犬が痛みと苦痛に耐える期間があるということを知っておいて欲しいと思うのです。

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5 thoughts on “断耳について

  • 2014年5月1日 at 7:41 PM
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    断耳していないうちの子、可愛いやろ。

    • 2014年5月1日 at 7:51 PM
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      断耳してない方が、確かに一般的には恐そうな印象は和らぐみたいだよね。でもそれってあくまでよく知らない人に与える印象だから。
      逆に言えば、かわいいか可愛くないかはその犬の本質を知る人間からしたら断耳してるしてないに関係ないと言える。(ちょっとメンドクサイ人?)

      • 2014年5月4日 at 1:53 AM
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        うん、ちょっとメンドクサイ人(笑)私もだ。
        しかし、“あくまでよく知らない人”に与える印象は大事だと思う。
        山奥で暮らすならともかく、街中で暮らすのだから。
        もちろん、ナチュラルイヤーでガウガウ犬は可愛くないし、断耳済の犬でとっても可愛い(中身も見た目も)犬も知っている。
        が、中身も知らない犬(写真とか?)なら垂れ耳の方が優しい印象を受ける。という単純な話。わたしゃ決して無知な飼い主ではないがね。
        もちろん、断耳済の犬の凛々しさは美しいと思うし、ナチュラルイヤーのダンには到底無い凛々しさ。
        けれども、ダンを買う前“愛犬が痛みと苦痛に耐える期間”を科してまでその凛々しさは要るのかな?と、思った。

        あ、ちなみに断尾・断耳の犬のボディランゲージについてだけど、耳は分からないが、ダンは断尾した犬のボディーランゲージを読むのが少し苦手。

  • 2014年5月1日 at 11:07 PM
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    かつてドーベルマンを飼おうと考えた時期がありましたが、
    飼うとしたら尾も耳も断つ気はありませんでした。
    尾が無くなったら感情の読みとりがむずかしくなる気がして。
    ピクルス君が良い犬生を送れますように。

    • 2014年5月2日 at 12:38 AM
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      そういう説もありますね。実際、私のまわりには断尾・断耳している犬の方が多いのですが、それゆえにコミュニケーションが難しい・・ということはないような気がしますけれど。でも重要なのは、ジェイさんのように飼い主一人ひとりが自分の犬にどういった理由でどういったことをするか、考える時間をもつことだと思うのです。自分の愛犬が「えっ?しっぽってもとから短いんじゃないの??」では、あんまりだと思うのです。

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