アニマル・ウェルフェア(Animal welfare)という考え方

ワイマラナー親子

このサイトに来られる方々なら、おそらく1度は耳にされたことがある言葉だと思います。

私たち人間は(少なくとも私は)、牛肉も魚肉も卵も食べる。革製品だって持っている。
どうしても他の動物と関わらずには生きていけない。
かといって動物を食べ物や産業廃棄物と扱うのではなく、
やはり私達と同じ生き物として扱おうではないかーという言葉だと私は理解しています。
そこから生まれた美しい日本語が「いただきます」「ごちそうさま」であると思っています。


アニマルウェルフェアという考え方はまだあまり浸透しておらず、痛みと苦痛を与えられている動物たちが生み出した製品が、まだまだ私達の身近に存在しています。

少し考えれば分かるかもしれません。
100円以下で売られている卵が、自由に畑を駆けまわっている鶏から生まれて商売が成り立つものだろうか?体を固定されてエサをついばむために首の上下だけ動く卵製造器にされていると考える方が合点が行くのではないでしょうか。

ホームセンターやペットショップで子犬祭りと称されて売られている子犬たち。
彼らは下代2〜5万で取引されているわけですが、どうやって生まれていると考えますか?
ブリーダーが自分で捌ききれなかったどんな人間に飼われてもいい子犬を
ペットショップに卸すのはまだよい方で、
ほとんどの親は薄利多売主義の人間のための子犬製造マシーンです。







(転載元:Ley-Line


また、毛皮は逃げ出さないように四つ足を切り落とされ、
生きたまま皮を剥がすのが一番良質な毛皮がとれ、
その多くが日本で消費されていると聞きます。


安く簡単に入手できるから、お洒落だから、買う。
買う人がいるから売る、という心の貧しい人がいる。

逆に言えば、卵を買うなら「放牧された鶏から生まれました」と表記されている卵を選ぶ。
犬が欲しいなら保健所に収容されている自分と相性のよい犬を探すか、
少し勉強し、シリアスブリーダーにコンタクトを取る。
毛皮でおしゃれをしようとしない。

一人ひとりがそれを選ばないだけで、苦痛から解放される動物が増えます。
私たちの住む場所は、簡単に悪意なき加担者になり得る世界です。
勉強をし裏側を見る力を少しでも身につけること。
それが、丁寧に生きるってことなのだと思います。

「アニマルウェルフェア」
クリスマス商戦が始まり、モノをはじめペットもよく売れるという時期。
この言葉が多くの人に広まりますように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です